東京本社への出張で、今回は東京都台東区というか上野動物園のすぐ裏手にある水月ホテル鴎外荘に泊まってきました。
「短期ビジネス出張よりも連泊観光旅行向きかな。」って感じのとこでした。
なお、記事や写真は2015年10月14日から10月15日に滞在した、シングルルーム3311号室を元にしています。
宿泊当時の料金は記事の最後に。
どこ?
ここ。
JR上野駅公園口から私の足でスーツケースを引きつつ徒歩15分。
徒歩で行くにはちょっと遠いところにあります。
私は公園を抜けて精養軒の脇にある坂を下りて不忍池方面に出たのですが、この坂は結構な傾斜です。
荷物の多い方や足腰に自信の無い方は、ちょっと遠回りになるけど西郷さんのいる京成上野駅出口方面から不忍池方面に出た方がいいかも。
ホテル前の道は、上野駅方面から来ると上野動物園の間を抜けるようになっていて、夜は薄暗く左右への逃げ場もなくちょっと不安な感じ。
ただ、ジョギングしてる人が結構いて、人通りと車通りはそこそこある感じ。
時間が合えば、台東区循環バス「めぐりん」の「東西めぐりん 鴎外旧居跡 バス停」で降りれば目の前です。
上野駅からだとちょっと遠回りするので30分弱だけど、100円でちょっと巡りながら来れると考えれば、これが一番楽かも。
台東区循環バス「めぐりん」時刻表 – 台東区ホームページ
http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/kotsu/megurin/jikokuhyo.html
動物園の間の道を抜けるとホテルの看板が見えます。
日中の見た目はGoogleストリートビューで確認してください。
ホテルから道を挟んで反対側にコミュニティバスのバス停。
ロビーの雰囲気
ホールやロビーは観光旅館という雰囲気です。
ビジネスホテルとして来ると雰囲気に驚くかもしれません。
森鴎外の旧居跡にあることと、都内第一号認定の天然温泉というところをテーマにしているため、観光地の旅館に来た感じになるかもしれません。
上野公園も観光地ですし間違ってはいないです。
フロントには着物を着た方がおり、正に旅館の雰囲気です。
受付では丁寧に対応していただけました。
鍵はカードではなく、ディンプルキーがぶら下がっていました。
エレベーターの案内板は木製。
雰囲気ありますが、落書きされたような削り跡があり残念。
誰かが鍵でガリガリやったんだろうなぁ。
今回のお部屋
今回はシングル素泊まりのビジネス出張向けっぽいプラン。
上野公園そばという好立地としては、1万円切りで安価なプランと言えます。
部屋のあるフロアに来たらまず避難経路確認です。
今回の3311号室からは階段と梯子が近い模様。
早速部屋へ。
私の目線ちょい上の高さから撮影。
見ての通りドアの高さが低い。
寄ってみたらドアの上がデコのあたりなので、180cmくらいの高さだと思います。
古めのホテルだとこのサイズの結構あるので慣れてますが、やっぱり気を付けないと危ない。
鍵を挿して回して解錠。
これは翌日チェックアウトする前に撮った写真ですが、見ての通りのワンルーム。
約6畳、10㎡弱ってとこかな。都内のシングルとしては標準的なサイズ。
ワンルームで余計な通路とかない分、スーツケースを広げられるスペースがあります。これは地味に便利。
室内からドアを見るとこんな感じ。
いきなり出入口という雰囲気は強いです。
ドアスコープがあるので、気になる方はマスキングテープなどを貼るといいかも。
気になると言えばドアの下。
約1.5cmの隙間があるタイプでした。
ドア下の隙間ってたまにあるんですよね・・・。
廊下での声が通るし、逆に室内の音も外に漏れるので困りものです。
鏡やスマホやファイバースコープで覗かれる可能性もあり、気持ちの良いものではないですよね。
この写真はiPadを逆さにして撮ったのですが、同じように廊下側から撮れば室内結構見えちゃいますよね。
そんなわけで、スーツケースでふさぎました。
おっさんだから見られる分には別にいいけど、エレベーター付近で話してる声が聞こえてくるので。
ベッドは標準的なシングルタイプ。
上掛けはアップシーツと綿入りのキルトケットです。
綿入りなので程よく重みがあり、空調も悪くないので寒い思いはしませんでした。
枕は1種類のみ。
ベッドは身長185cmの私が寝てもギリ足は出ません。
2mくらいのタイプだと思います。
天然温泉があるためか、浴衣と半纏が置いてありました。
サイズはフロントでS/M/L/LLと替えられるとのこと。
Lサイズが置いてあったので着てみましたが、ちょっと寸足らずって感じでした。
ユニットバス周り
ユニットバスはこんな感じ。
標準的なビジネスホテル的ユニットバス。
経年劣化は見られるものの、丁寧に維持されてる感があります。
天井までの高さは2mくらいあり、身長185cmの私が立ってシャワー浴びても不便は感じませんでした。
アメニティは標準構成な感じ。
ドライヤーは引き出しに入っていました。
洗面の鏡横にドライヤー用のカバー付きコンセントがあります。
トイレはウォシュレット付き。
「National 松下電工」ロゴが懐かしい。
安心して使えるユニットバスでした。
本当はここで大浴場レポートでも入れたいところですが、行ってないので残念。
設備いろいろ
部屋の照明は天井のライトとデスクのライト。
くつろぐには十分な明るさで、薄暗さはないです。
写真もフラッシュの無いiPadでそれなりに撮れています。
デスク周りはこんな感じ。
ビジネスホテルの標準形って感じです。
テレビはHDMI付きで、リモコンから入力切替可能でした。
デスクの上にあった森鴎外の紹介パネル。
やはりホテル一押しコンテンツって感じ。
最近の宿泊で特に気になる電源ですが、デスクの上の2口しかありませんでした。
この2つしかない口ももテレビと有料チャンネル用端末ので埋まってる状態。
仕方ないんで、有料チャンネル用端末のを抜いて自前の電源タップ繋いで増やしました。
電源タップはいつものこれ。外で使うとき雷ガードは必須と思ってます。
楽天で「T-K1A-2650WH」を検索。
冷暖房用に普通のエアコンが設置されてます。
ダイキンのでした。
インターネット環境
インターネットは有線LANが使用可能。
LANケーブルは付いてなかったけど、もしかしたら貸してくれるのかも。
PC繋いで速度計測したら60Mbps出ました。
たくさんの人が使えば遅くなりそうですが、元がこのくらいなら結構いいかも。
認証など特になくIPアドレスもさっくりとDHCPで振り分けられるので、接続する際は覚悟とセキュリティ強化が必要な気がします。
無線は上野公園に面してるせいか、WiMAX2+もSoftBankLTEも電波はしっかり掴めてる。
速度は別として、使用に全く問題ないです。
音
ビジネスホテルに泊まると気になる定番のこれら。
- 廊下からの足音や話し声
- 隣室や上下室からの話し声や生活音
- 外の騒音
- 各種設備の音
廊下の音はドアの下に隙間があるため、結構聞こえます。
エレベーターに近いので大浴場に行った/帰ってきた人たちの話し声など特に。
ここはスーツケースで塞ぐことで改善できました。
それ以外はほとんど気にならなかったです。
道路に面してはいるものの交通量が多い場所ではないですし、そもそも住宅街なので静かです。
もしかしたら上野動物園から鳴き声とか聞こえちゃうかなと思いましたが、それもありませんでした。
館内施設
ビジネス出張だと館内施設は朝食程度しかお世話にならないのですが、ここは敷地内に森鴎外旧居があるということで、チェックアウト後に少し見てきました。
ロビーから奥に進むと中庭があり、森鴎外旧居があります。
実はここは最初の妻、赤松登志子の実家との事。
赤松登志子とは色々あって1年程で別れてしまい、森鴎外は家を出たそうなので長く住んだ家ではありません。
しかしここに住んでいた1年の間に代表作「舞姫」を執筆しており、森鴎外を知るために重要な地であることは間違いありません。
出勤前でそんなに時間が無かったので、玄関先と庭だけ見て帰りました。
上野公園のすぐそばにあって、この景色を楽しめるのは素晴らしいと思います。
舞姫の碑文がありました。
ロビーから天然温泉や森鴎外旧居の方に行く通路はちょっとした観光地気分。
こういうベタな感じも観光に来た感を高めてくれます。
奥に見える案内板。
今回泊まったのは東館。
新館や本館は大浴場や大広間もあり、大きな観光旅館という感じです。
機会があったらそちらにも行ってみたいと思いました。
雑感
トータルで良いホテルだと思いました。
売りの天然温泉に行かずただ寝て過ごしただけでしたが、もったいなかったと思っています。
価格と設備のバランスは普通な感じですが、一部経年劣化やドア下の隙間など気になるところはありました。
しかし、丁寧に維持されている感じや、館内設備など魅力的なものも多く、良いホテルだったと思います。
今度は1泊素泊まりではなく、家族と観光で泊まりたいと思いました。
大きい部屋だと印象も違うかも。
ちなみに帰りは東京芸大方面を回って上野駅に行きました。
住宅街の縁を上野公園・都立上野高校・東京芸大に沿って歩くのは結構楽しい景色でした。
最後は上野公園を抜けていくので季節も感じれました。
今回は楽天トラベルで予約。
料金は消費税込み1泊9,072円でした。
色々とプランがあるようなので、水月ホテル鴎外荘のプラン一覧を見てみてください。
そんなわけで、短期ビジネス出張よりも連泊観光旅行向きかな、って感じのとこでした。
返信がありません